資産運用を行う場合、オフショア銀行口座を持っていたほうがよいのでしょうか。今回はメリットやデメリットなども含めて、詳しく解説していきます。
オフショア銀行とは
オフショア銀行は、平たく言うと海外銀行のことを言います。国外にある銀行で口座を作った場合は、その国の金融当局に管轄されるため、日本での管轄ではなくなるのが特徴です。オフショア銀行は、租税回避地に設立された銀行に対して使われる場面が多く見られます。資産運用について知らない方にとっては、聞きなれない言葉ではありますが、実は業界ではメジャーなワードと言えるでしょう。
資産運用を行う人が口座開設をする目的として、経済的に安定している国に、自分の資産を預けておくということが挙げられます。日本は経済成長があまり期待できないと言われていますが、海外では多くの国が発展しているため、安心して大切な資産を預けることができるでしょう。さらに、オフショア銀行はサービス性が非常に高く、旅行をはじめとするシーンに不自由しないと好評です。デビットカードは多くの国で使用できるため、お金の引き出しができないというトラブルは起こりません。
メリットについて
上述したように、経済的に安定した国に資産を預けられるというのが、大きなメリットとして挙げられます。大切なお金だからこそ、信頼できる銀行に預けたいと、多くの人が考えるのではないでしょうか。預金金利が低い国内とは違い、海外のほうが高金利という利点もあり、お金を預けておくだけで利子を多く得られます。
また、資産運用において、国内には取り扱っていないような金融商品を見つけられます。成功すれば目標以上の利益を得られる可能性もあり、成功をおさめられるでしょう。海外では15パーセント以上の金利になっている場合もあるため、お金を預けておくだけでもお得と言えます。日本が万が一財政破綻したとしても、海外にお金を預けておけば、不測の事態に対応できるでしょう。
デメリットについて
当然ながら海外で口座を作る場合は、外国語を使用しなくてはなりません。日本語しか話せない、または理解できないという場合は、非常に大きなデメリットに感じるでしょう。結果的に手続きがスムーズに進められず、手間取ってしまう結果になります。資産に関する取引は、各種申請手続きが元々ややこしい仕組みになっているため、海外の言葉を使用するとなると、尚のこと分かりにくくなるでしょう。
さらに、どの国で口座を開設するかによって、ルールや法律などが異なっています。中には日本では聞いたことが無いようなシステムが導入されている場合もあるため、正しい知識を予め身に付けておかないと、トラブルに発展する可能性も考えられるでしょう。実際にある国の法律を知らないばかりに、脱税問題に発展してしまった事例もあるため、口座開設の際にはルールを理解しておきましょう。情報収集をしっかり行うことを意識すれば、安心して資産運用できます。